2022.08.06
Category - 設計業務
私達、建築士が行う業務の中に確認申請業務があります。
お施主様に設計・監理契約の説明を行う時に確認申請業務がある事はお伝えしますが、詳しい仕事内容の説明まではできていません。
どの様な仕事なのか?・・・少しご説明したいと思います。
建物を建てるには、行政への届出が必要になります・・・それが確認申請です。
まずは市役所へ行き、敷地の条件を確認します。都市計画課、道路課、上下水道課などを廻ります。用途地域や道路の種別、上水・下水の埋設状況などなど・・・場所によっては都市景観の整備地区だったり、河川保全区域だったり、確認申請以外にも届出を出す必要がある場合もあります。
ですので、この役所廻りは実際は平面計画段階で行います。
提出する書類は
確認申請 正本、副本
建築工事届
建築計画概要書
場所によっては、浄化槽設置通知書、消防設備等の工事計画。
確認申請の綴りの中には申請書1~5面、委任状、建築士免許の写し、事務所登録の写し、設計監理契約の写し、公図、敷地求積図、面積表、配置図、平面図、立面図などの設計図面一式。
図面には法律が守られている事を確認できる様に色々な書き込みをします。
その他にも24時間換気設備の機器選定の計算表なども添付します。
これらの書類を検査機関へ提出して、法的に問題が無いかを確認してもらいます。提出した書類に、間違いや不備があると訂正や追加資料を提出したりします。これがなかなか・・訂正無しでは下りない物なのです。。。
建物が大きくなればなるほど、この確認申請業務は大変になる訳ですが、私は若い頃、何千㎡という大きな建物の設計に携わっていた頃がありました。
申請書類を準備するのに何週間も・・・申請を下ろすのに何ヶ月も・・・なんて事もありました。それに比べれば住宅の確認申請は早く下ろせる訳ですが、でもやっぱり地味で大変な作業です。
申請業務は大変ですが、その分、申請が下りた時の安堵感や工事着手に進める事への喜びは格別です。
建築士って、間取りやデザインを考える 「カッコいい人!」って思われがちですが、こんな仕事もしているのです。
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岐阜 設計事務所
株式会社 シンデザインルーム 古川真治
業務内容
住宅設計 店舗設計 リフォーム インテリア ガーデン