SIN DESIGN ROOM
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太陽の塔

久しぶりの遠出、
息子と二人で関西方面へ電車の旅に出かけました。
在来線を乗り継いで大垣~京都~大阪~姫路~大阪~大垣。
一泊二日で、かなり欲張りなスケジュール(笑)
訪れた場所は
1、京都鉄道博物館
2、なんば道頓堀
3、姫路城
4、万博記念公園
どの場所もとても見ごたえのある場所でしたが
まずは私が一番行きたかった場所、
万博記念公園の「太陽の塔」の感想をお伝えします。

私が生まれる直前の1970年、
大阪万博開催に合わせて造られた、岡本太郎さんデザインの「太陽の塔」
高さは70m、広げた腕は25m
そのスケールの大きさは圧巻です。

万博終了後の1975年に永久保存が決まったのですが
その後は放置されたままに・・・。
私は学生時代に大阪の建築を観に廻り、一度訪れた事があったのですが、
その時は人も殆んどいなくて、寂しい雰囲気でした。
2016年から2018年にかけて改修工事が行われ
現在は内部が公開されていて、公園の活気もありました!
(見学にはインターネットで予約が必要です)


岡本太郎氏のデザイン画

スロープを降りて建物に入り
まずは「地底の太陽」ゾーン。
映像と照明を組み合わせて幻想的な空間。

この「地底の太陽」は万博閉幕後に行方不明になったそうです。
この展示の為に復元された物との事。

「生命の樹」ゾーン
根元の部分、地底の炎を表現、原生生物が群生しています。

生命の木、生物進化のプロセスを表現。
33種もの生き物がいます。
階段を登り5階(両腕の高さ)まで登って見学が出来ます。
上部は撮影不可ですが、大きな恐竜やクロマニヨン人などもいました。

背面の「黒い太陽」は過去を表しています。
ちなみに、頂部の「黄金の顔」は未来、
お腹の「太陽の顔」は現在を表しているとの事。
人間の身体、精神のうちにはいつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している。
太陽の塔について解っているのはそれだけだそうです。。。

岡本太郎氏は、作品について語る事をしない人だったとの事。
そして作品を売却すると買った人しかその作品を観れなくなってしまうので、
作品を売る事もしなかったそうです。

約半世紀の時が過ぎてですが、
太陽の塔が公開されるようになったことをとても嬉しく思います。
これだけのスケールの芸術作品は、今後の日本では生まれないと思います。
これからは維持管理や補修をしっかりして後世に残して行ってもらいたいと思います。
きっといつかは世界遺産になるのではないでしょうか?

この太陽の塔を観て、
常に型にはまらない規格外の事に挑戦する岡本太郎氏のパワーを感じ、
力をもらう事が出来ました。
帰りに、岡本太郎氏の本も一冊買って来たので、
しばらく岡本ワールドの余韻にひたりたいと思います。。。

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岐阜 設計事務所
株式会社 シンデザインルーム 古川真治
業務内容
住宅設計 店舗設計 リフォーム インテリア ガーデン