2023.02.14
Category - 現場報告
配筋検査を行いました。
配筋検査とは?
私たち設計士が何をチェックしているのか、今日は少し説明をしたいと思います。
まずは、かぶり厚さ。
立上り部分の鉄筋を見通して、傾きなどないか確認します。
かぶり厚さとは、コンクリートの表面から鉄筋の表面までの最短距離のことで、このかぶり厚さが不足した場合、基礎のひび割れが生じやすくなったり、鉄筋が錆びやすくなったりするため強度の低下につながります。
立上り(土に接する部分)のかぶり厚は40mm以上、底盤(土に接する部分)については60mm以上、必要としています。
底盤部分にはスペーサーブロックという、小さなブロックを置き、鉄筋が下がらない様に厚さを確保します。
続いて、鉄筋の太さとピッチ。
今回は13㎜の鉄筋で200㎜ピッチの設計。間違いが無いかを確認。
立上り部分についても同様に確認。
続いて、継ぎ手部分。
鉄筋の長さには限りがあるため、基礎の端から端まで施工できないことが多いです。複数の鉄筋をつなぎ合わせて施工していくことになります。一般的に木造の住宅では、鉄筋を一定の長さで重ね合わせて施工する(重ね継手)が用いられます。
重ね継手の長さは40dとします。dは鉄筋の直径で、今回使用されている鉄筋がD13、直径は約13mmなので、継手長さは「40×13=520mm」となります。これ以上の長さを重ねていればOKです。
コーナー部分も同様に長さを確認します。
基礎配筋はコンクリートを打ってしまうと隠れてしまう部分ですので、的確なタイミングでの検査が必要です。
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