2022.02.11
Category - 設計業務
建築家・永田昌民氏の住宅建築を読み解く本。
「居心地のよさを追い求めて」:新建新聞社
を読んでいます。
共感できる部分がとても多く、設計への向き合い方を再確認させてもらえる内容でした。
この本の中で、建築家の堀部氏はこう語っています。
永田さんの建築は言葉で語る事も写真に表すことも難しい建築である。
その理由の一つは建築にポイントがないからだと思う。これ見よがしに見せ場や発明性のあるポイントのある建築は言葉にしたり写真にすることは難しくない。反対に永田さんのつくってきた建築はポイントではなく立体的にひろがってゆく「空気感」に主題があったのだと思う。
永田さん本人の言葉の中に、
僕の場合、こんな家をつくろうという具体的なイメージが計画のはじめからあるわけではなく、住い手の夢や要望、生活の具体性、敷地の条件等を手がかりに、どちらかといえば受け身の姿勢で計画をスタートさせる。充たすべき要素を思考錯誤しながら組み立てていったその結果が、ひとつの家族にとって居心地のよい住まいであることをいつも考えるようにしている。
これがまさに、心地よい「空気感」につながるのだと思います。
見せ場ではなく「何かいいよね。。。」と感じてもらえる空気感。
私も、そう感じてもらえる家をつくって行きたいと思います。
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岐阜 設計事務所
株式会社 シンデザインルーム 古川真治
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住宅設計 店舗設計 リフォーム インテリア ガーデン